長期休暇で導入する 【Wi-Fi中継器】
この記事の趣旨。
長期休暇になると、無線中継器の需要が増えます。
増える理由と、実際に導入で損しないための選定方法
目次
長期休暇と無線中継器の関係
唐突と思われるかもしれませんが、長期休暇と無線中継器の導入は相関関係にあります。
これはなぜでしょうか。
①長期休暇に合わせて、家のネットワークを見直す
【恒久】
普段あまり、いじれない家のネットワークを長期休暇で見直そうという方は結構います。
人気の機種に切り替えたり、速度を上げたりと、趣味の世界でネットワークをいじっている方々です。
比較的高単価の物が売れる傾向にあります。
②実家に帰ったら、客間は電波が届かない。。。
【暫定】
実家に帰省される方も多いと思います。 その際に普段のネット環境と違った環境で生活するわけです。
特に客間は普段ネットをつながないでしょうから、夜つなげようにも電波が届かず
中継器を購入するパターンです。
郊外のリアル店舗や、デリバリーの短いAMAZONなどで売れる傾向にあります。
単価は比較的安めのものが選ばれます。
このように中継器といえども、明確に2パターンの買い方が存在するわけです。
今回はこの2つで対策を見ていきましょう。
①恒久的に中継器を導入する場合
恒久的に中継器を導入するポイントは下記の通りです。
- コンセント直刺しは極力避ける
- 中継器につなぐ製品をリスト化する
- 中継器を買う前に 無線親機を確認する。
ポイント①コンセント直刺しタイプは極力避ける。
コンセント直刺しタイプはACアダプターを必要とせず、小型でスタイリッシュなのが多く、
一見プロモーションも広く高速でやり取りできそうに思えてしまいます。
しかし、これはイメージだけで、実際には混乱を招くことが多いです。
コンセント直刺しタイプを避ける理由を説明します。
理由1:熱飽和によるCPUクロックダウン
一般的なOA機器の最大の発熱は 交流から直流に変換する AC/DCコンバーター回り 無線用アンプ
そしてCPU回りの3か所に集中します。 コンセント直刺しタイプは各部品距離が非常に近く、
もろにCPU部分にぶつかり合います。これは小さくすればするほど影響が大きくなります。
アクセスポイント本体 |
中継器 WEX-1166DHPS(866Mbps+300Mbps) 体積:247㎤ (AC込) |
アクセスポイントと中継器(コンセント直刺しモデル)の体積差 性能は同じに見えるが、実態は放熱の問題で
中継器のほうが速度が遅くなりやすい傾向になります。
理由2: 通信過多
中継器は クライアント(子機)とAP(親機)の間の通信経路を
延長するために導入されます。
クライアントからの見え方はAPに対して送っているように見え、
AP側からはクライアントに送っている様な見え方になります。
しかし中継器は クライアントからデータを受けてAP側に送り出す処理を行う
2倍の仕事をしていることになります。 2倍の仕事をしていますので、
CPU処理も大きくなりの熱問題に突き当たり、処理が遅くなってしまうわけです。
中継器だから安価なもので良いというユーザーも多くメーカも安く設定しています。
安く設定しているという事は、CPUもチープです。
親機の場合 子機に対するUPLink DownLink |
中継器の場合 親機に対してUPLink DownLink さらに子機にUPLink DownLink |
理由3:熱設計を無視した高速モデル
高速であれば性能が高い!からよいと思わせて販売する会社もありますが、
高速規格に対応しているものは必然的にCPU・無線送出アンプの消費電力も上がります。
それを小型筐体に入れれば、CPUに熱が直接あたってしまい、速度低下を起こします。
例:TP-Link 1733 + 800Mbpsの性能を誇るが、 11ac 3×3の子機は存在しないし、800Mbps出せる
2.4GHzもほぼ存在しない。 独り相撲で高速思考だが意味はあまりない。
ポイント② 中継器につなぐ製品をリスト化する
中継器を選定するにあたり、どの程度のものを選べばいいか困ることがあります。ですので、
中継器につなぎたいものをリスト化してみましょう。 私の家の場合は下記の通りでした。
- パソコン
- プリンター
- NexusPlayer
- タブレット(たまに)
- スマホ(たまに)
選定する際に材料になりますのでメモしておきましょう。
ポイント③ 中継器を買う前に 無線親機を確認する。
最近の無線親機であれば、中継器機能が載っているものも多々あります。
無線親機は一般的に売られている中継器より、性能の高いCPUを積んでいることも多く、
比較的台数が出ることもあり、原価率が中継器よりも低い状態になっていることが多いです。
(要は性能が良くても安く買える)ですので、無線中継器を買わず、今の親機を子機として使うことで、
親機は最新の高速化ができ、中継器は性能の高いものを手に入れることができます。
実際に私も、そのような運用をしています。
今使用の親機が中継器モードに対応していない場合
私がお勧めするのは、中継器モード対応の親機を購入し、中継器として使用することです。
理由は今まで記載しましたが、熱対策がしっかりなされている事、もともと、CPU性能が高く、
原価率も低く、比較的安価に高機能モデルと入れることができるからです。
もちろん親機なので、LANポートもついていて、有線接続製品も使用することができます。
恒久的に中継器を導入する場合 の選び方
私の考えている中継器の選び方は下記の通りです。
- 通信は11ac 2×2アンテナの 866Mbps
(比較的値段が安価で高性能 速度も有線1Gに理論値が一番近くオーバースペックでない) - クライアント台数予測は 随時つながるもの ×2 たまにつながるもの×1の合計台数
(前に書いた通り、中継器は受けて送りだす動作を行いますので、
通信が2倍になります。そこを考慮しましょう。) - お金があるのであれば 中継専用APの設置検討も
(中継すると、無線区間のトラフィック低下が発生するので、中継専用APや
トライバンド機を選択するのもあり。)