ホテルのTVで有料カードを買わずにコンテンツを見る方法(1/3)

ホテルのVOBは高くないか?

ビジネスホテルに行くと必ずほしくなるのが有料放送ですよね。
映画ドラマアダルトまで様々なコンテンツが配信されており、興味をそそります。

出張とかでは特に夜暇な人は旅の恥は搔き捨てという感じで購入している人も
多いと思います。でもちょっと待ってください。 今時1日千円高くないですか?

ホテルのTVの歴史

さてホテルのVOBが高い理由に迫ってみたいと思います。
これは病院のTVに関しても同じことが言えますので、社会の裏をちょっと紹介。

TVがまだ高かった時代に、ホテルは高額なTVを大量に購入しなければならず、
対応に苦慮をしておりました。(そりゃホテル設備の中で部屋に置くもので一番高いものですからね) そこで出てきたのがリース契約。
要はTVをリースして、初期投資を安く抑えようとしたわけです。
さらに、リース契約のリース費用を賄うために、コイン式のTVを導入して
リース費用の回収を行おうとしたわけです。

参考:日本で唯一コインタイマーを作り続ける東亜電子工業
http://www.toadenshi.co.jp/product/coin_timer_004.html

元々は無料放送を有料で見させればよかったのですが、時は過ぎ
ただのもの金を払うことに対してお客の不平がたまるようになりました。
またTVの値段も安くなってきて、リース事業自体が危うくなってきました。

そこで登場したのがペイチャネルです。

ペイチャネルの歴史

初期のペイチャネル

初期のペイチャネルはアナログTV信号に ホテルに保存されていた
映像コンテンツを流し見せる。
昔ファミリコンピュータの原理と一緒で、TV放送の使っていないCHに流していたわけです。だから一時期ごにょごにょしてしまえば見れるなんて話もありました。

ここで、ビジネスモデルが若干変化します。
今までのTVのリースに付随して、配線設備と配信システムまでリースで組む形になり、業者はより高額なリース 保守費用を徴収できるようになります。
さらにコンテンツを充実させることにより収益性もアップする形になりました。

2000年代前半まではこの形が主流にでデジタル放送が始まっているのに
ホテルのTVはアナログだった事を皆さん覚えていらっしゃると思いますが、
ホテルのTV関連を牛耳ってずぶずぶにしたことにより、
リプレースが遅れたわけです。

デジタル時代のペイチャネル

デジタル化を余儀なくされたペイチャネルですが、
デジタル放送になって問題が発生しました。
それは、デジタル再配信装置が非常に高価なことでした。
今まではRF信号に変換すればよかったのですが、デジタル再配信になると、
そう簡単にいくものではありません。また、DVDのような早送り・早戻し
(昔は巻き戻しといったんだが…)に慣れたお客さんが、ペイチャネルの配信に
満足するわけもなく、、、行った手がイントラの敷設でした

さらに泥沼化 ペイチャネル

ペイチャネルの生き残り方法としてIP放送に切り替えブロードキャスト配信や、WEB配信を選びました。そこでさらホテルからお金を徴収できます。なぜか?

  初期 ペイチャネル
スタート
IP化
リース品 TV

TV
配線保守
配信機器
コンテンツ

TV
TV配線保守
イントラ保守
配信機器(PC)
コンテンツ
コンテンツ更新
用回線契約

 

さらにコンテンツ配信しないときは回線を利用してお客様に
インターネットサービスを提供できるサービス付き。
これを有料にすると通信事業法に引っかかってめんどくさいのでやらなかった
ずぶずぶの泥沼 まさに日本の法人ビジネスの闇部分です。

これで何が起こったか?次に続きます。